人生(恥)

これがワシの人生じゃぁぁぁぁい!!日常、音楽、その他もろもろを自由に書きます。

火花を読んだ(具体的なネタバレはしないつもり)

お笑いの人が書いた本なんてどんなに絶賛されててても、それは通常の何割増しか、下手したら全く評価するところなんてないのに、あたかもとても素晴らしい物語のように語られる事が多いので、読むつもりはなかったんですけどね。

でも、芥川賞ですからね。そんなに良いなら読んでみようじゃないのって事で、今日読みました。話的にはそんなに長くなかったし、表現も難しいところは全く無かったので、すんなり読めましたよ。

 

んで、個人的には、とてもとてもとても面白かったです。

文章的に何か非凡なところがあるようには思わなかったけど、話の内容が芸人でなければ、、、というか、普通とは異なる生き方を望んで志した事のある人しか書けない感じとでも言うのかな。人を笑わせる事、本当の面白さ、それに向き合う時の真面目さとは、、、とかその他生活の諸々をどうするべきか、バランスを取れないながら取ろうとして微妙なところに収まってしまう自分と、それに囚われない生き方への憧れとか、その辺の感覚は多分、又吉さん自身が考えていた事なんでしょうね。自分にはとてもリアルなものに感じられました。

また、師匠との奇妙なやり取りについてもいちいちリアルだと感じられたし、泣くべきか笑うべきかこんなに迷う小説も今まで読んだ事なかったなーと。

なので、読んでとても良かったです。

 

上手く生きる事、その方法を考えてそれを上手くやる事。

生きる上ではそれが最重要課題であると思っている人がほとんどだろうし、実際にそれを実行するのが一番イメージのしやすい幸せへの近道である事は事実。

だけど、みんなが同じものを求めて生きている事のつまらなさってすごいですからね。

自分には才能がないので特別な事は何も出来ないのですが、なるべくつまらないものとは疎遠になるように生きていきたいもんです。

 


wax & wane - YouTube

 

自分は漫才の事はよくわかりませんが、火花に出てくる師匠のようなバンドとして、foulを連想しました。ライブでは多分10年くらい前にバーニングエアラインズの来日の時に対バンがfoulNahtだった時に見ただけなんですが、奇を衒ってるわけではなく、追求したらこうなったという感じが凡人からするとかなり憧れる要素です。まあ、同じようなバンドとしては、イースタンとかもそうなんでしょうけど、イースタンはまだポップさがありますからね。ちょっとそこが違うかと。

って、なんか最近の事を知らないのにこういう事を書くのは少し気が引けますね。。。